【書評】 なぜAppleは強いのか―製品分解からわかる真の技術力
iPhoneの進化と歴史
パッケージや外観から、基板、チップなど、少しづつ脱がされてしまっています。
Software Design 「Unviel it! 開ければわかる!」連載で知られる清水広治氏の書籍です。
世代を超えて観察していると、その設計技術の変化、進化を知ることができるという狙いです。
所感:iPhoneのような小さくて複雑な製品を実現している「基板」が2層というのは驚きです。汎用のキーパーツが用いられるPCのマザーボードなどは、4層、6層、8層などの多層基板用いられます。それを2層で実現できているのは、独自チップ(CPUやGPUなど)の力ですかね。
iPhoneの進化と歴史
歴代iPhoneの重量、カメラ、通信機能、プロセッサなどが一覧表でまとめられています。技術情報は、一覧表にまとめられていると俯瞰してみることができ、世代の変化を知ることができます。著者の視点での解説もあります。
所感:一覧表は、詳しく見ていると、数字や写真から何が得られるのか考えてしまい、時間を忘れてしまいます。
M1搭載のMac製品
プロセッサーや基板などの掲載部分です。この後、なぜ高性能なチップが毎年毎年キチンとリリースされるのか解説されています。
所感:私には、将来を見据えたスクラップ&ビルドを躊躇なく遂行できているという感触を持ちました。逆に、過去に縛られすぎていると進化は遅くなるということを証明しているようにも思いました。また、Google Pixelとの技術力比較というのも楽しそうですね。
【グラビアアイドル】
- Chapter1 iPhoneの進化と歴史
- Chapter2 iPad Proの進化
- Chapter3 Apple Watch
- Chapter4 AirPods
- Chapter5 M1搭載のMac製品
- Chapter6 Apple TV&Home
- Chapter7 iMac Pro,Mac Pro,Mac Studio
- Chapter8 iPhone 14 Pro
- Chapter9 A16 Bionicプロセッサ
- Chapter10 Apple Watch Series 8
- Chapter11 Air Pods Pro(第2世代)
- Chapter12 MacBook Pro(M2,2022)
【書籍情報】
技術評論社